心豊かな社会をつくる会(代表:大草芳江)では、知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造にむけて、「科学と社会」をテーマに、毎回、各界から多彩なゲストを迎え、宮城の日本酒を交えながら、ざっくばらんに政策立案に資する議論を行うニュータイプの意見交換会を開催いたします。
「科学と社会」についての捉え方は、立場によって異なります。議題は、ゲストが「科学と社会」をどのように捉えているかからスタートし、その切り口から、参加者同士で議論を行います。議論の様子は、市民参加型の政策立案プロセス検証の一環として公開することにより、広く社会と共有します。
第7回目のゲストは、東北大学理学研究科長や仙台高等専門学校校長などを歴任した、光化学者の福村裕史さん(東北大学名誉教授)です。サイエンスとエンジニアリングの両方を知る立場から福村さんが今、社会に対してリアルに感じていることを中心にお話いただき、参加者同士でざっくばらんに議論いたします。
<講演要旨>
「科学と社会」を考えるとき、私たちは「役に立つ」技術を通して社会への貢献を考えがちです。実際には基礎科学から社会の役に立つ技術への展開には数10年以上を要し、しかも当初には予想もしなかった用途開発によって社会に還元されることが多いのです。また、技術を介さないかたちで、社会に影響を与えることがあることも忘れてはならないと思います。ここでは、このような科学と技術、社会の関係について、講演者が専門とする光化学の歴史を振り返ってみて説明します。特にトピックスとして、レーザー加工、光学顕微鏡の分解能、太陽電池開発を取り上げる予定です。
【日時】2024年10月25日(金)19:00~21:00
【場所】綴カフェ(仙台市青葉区北目町4-7 HSGビル1階 https://tsuzuri.jp/)
【ゲスト】福村裕史さん(光化学者。東北大学名誉教授、イデア・インターナショナル株式会社・研究開発顧問、東北大学理学研究科化学専攻・客員研究員)
[略歴] (ふくむら・ひろし)1953年生まれ。1983年東北大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)、同年通商産業省工業技術院大阪工業技術試験所研究員、1988年京都工芸繊維大学繊維学部助手、1991年大阪大学工学部応用物理学科助手、1995年大阪大学工学研究科応用物理学専攻助教授、1998年東北大学理学研究科教授、2016年国立高専機構仙台高等専門学校校長、2021~2023年ルーヴェン・カトリック大学(ベルギー)客員教授。
【費用】2,000円(綴カフェのオードブルと宮城の日本酒の実費です)
【定員】先着25名(定員になり次第、募集を締め切らせていただきます)
【締切】10月23日(水)
【申込方法】
名前・所属・連絡先(当日つながる携帯電話番号)をご記入の上、メールにて以下アドレス(info@yoshie-ohkusa.info)までお申し込みください。
【主催】心豊かな社会をつくる会(代表 大草芳江)
【備考】議論の様子は、市民参加型の政策立案プロセス検証の一環として、無記名で議事録を作成し公開いたします。
【開催報告】
第6回「科学と社会」意見交換・交流会を地球生命科学者・深海生物学者の北里洋さんをゲストに迎えて開催しました(2024年07月30日)
第5回「科学と社会」意見交換・交流会をゲストに宇宙物理学者の二間瀬敏史さんを迎えて開催しました(2024年5月24日)
第2回「科学と社会」意見交換・交流会を経営学者の大滝精一さん(至善館副学長・東北大学名誉教授)をゲストに迎えて開催しました(2024年2月26日)
第1回「科学と社会」意見交換・交流会(ゲスト:斉藤卓也さん(理化学研究所経営企画部長、前文部科学省人材政策課長))を開催しました(2023年11月29日)