心豊かな社会をつくる会(代表:大草芳江)では、知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造にむけて、「科学と社会」をテーマに、毎回、各界から多彩なゲストを迎え、宮城の日本酒を交えながら、ざっくばらんに政策立案に資する議論を行うニュータイプの意見交換会を定期開催します。
「科学と社会」についての捉え方は、立場によって異なります。議題は、ゲストが「科学と社会」をどのように捉えているかからスタートし、その切り口から、参加者同士で議論を行います。議論の様子は、市民参加型の政策立案プロセス検証の一環として公開することにより、広く社会と共有します。
第6回目のゲストは、地球と生命とが共に進化するさまを明らかにする「地球生命科学」分野の発展を先導してきた、超深海研究の第一人者・北里洋さん(東京海洋大学客員教授)です。最近では、北里さんが日本側研究調査責任者を務めた国際チームが小笠原海溝の水深8336メートルで撮影に成功した魚が「最も深い場所で確認された魚」として2023年4月、ギネス世界記録に認定され、各種メディア等でも報道されました(参考:NHK「超深海」 世界“最深”の魚 https://www3.nhk.or.jp/news/special/sci_cul/2023/04/story/deepsea/)。
知的好奇心に基づき生命の限界や起源を探る研究を行う一方、科学的成果を社会と共有する方法を模索し続ける北里さんが今、社会に対してリアルに感じていることをお話いただき、参加者同士でざっくばらんに議論いたします。どなたでもご参加いただけますので、ご興味のある方はお気軽にお申込みください。
【写真】小笠原海溝の水深8336メートルで撮影に成功し「最も深い場所で確認された魚」としてギネス世界記録に認定された魚(提供:北里洋東京海洋大学客員教授)
【日時】2024年7月30日(火)19:00~21:00
【場所】綴カフェ(仙台市青葉区北目町4-7 HSGビル1階 https://tsuzuri.jp/)
【ゲスト】北里洋さん(地球生命科学者・深海生物学者、東京海洋大学客員教授)
[略歴] (きたざと・ひろし)1948年生まれ。1976年東北大学大学院理学研究科博士課程修了。静岡大学理学部助手、助教授、教授を経て、2002年に海洋科学技術センター(現・海洋研究開発機構)入所。海洋・極限環境生物圏領域長(上席研究員)などを経て、2015年より国立大学法人東京海洋大学客員教授、現在に至る。専門は地球生命科学、深海生物学、海洋微古生物学、地質学。2011年3月に発生した東日本大震災では、地震・津波による海洋への影響を調査し東北の未来に役立てようと2012年1月から10年にわたり「東北マリンサイエンス拠点形成事業『海洋生態系の調査研究』(TEAMS)」を研究代表者として牽引。
【参考】北里洋さんがモデレーターを担った「サイエンスアゴラ2020」及び「サイエンスアゴラ2021」の「東北マリンサイエンス拠点形成事業『海洋生態系の調査研究』(TEAMS)」のパネルディスカッションで、大草芳江もファシリテーターとして登壇させて頂きました。
◆海に生きる:3.11からの10年とこれから
◆海・山・人がつむぐ自然との共生:3.11を越えた未来へ
【費用】2,000円(綴カフェのオードブルと宮城の日本酒の実費です)
【定員】先着25名(定員になり次第、募集を締め切らせていただきます)
【締切】7月26日(金)
【申込方法】
名前・所属・連絡先(当日つながる携帯電話番号)をご記入の上、メールにて以下アドレス(info@yoshie-ohkusa.info)までお申し込みください。
【主催】心豊かな社会をつくる会(代表 大草芳江)
【備考】議論の様子は、市民参加型の政策立案プロセス検証の一環として、無記名で議事録を作成し公開いたします。
【結果】
第5回「科学と社会」意見交換・交流会をゲストに宇宙物理学者の二間瀬敏史さんを迎えて開催しました(2024年5月24日)
第2回「科学と社会」意見交換・交流会を経営学者の大滝精一さん(至善館副学長・東北大学名誉教授)をゲストに迎えて開催しました(2024年2月26日)
第1回「科学と社会」意見交換・交流会(ゲスト:斉藤卓也さん(理化学研究所経営企画部長、前文部科学省人材政策課長))を開催しました(2023年11月29日)